ピント合わせ:バーティノフマスク
暗所で確実にピントを出すコツと、補助ツールの使い方。
- 初心者向け
- 約2分
天体写真で多い失敗がピンボケです。星は点光源なので、わずかなズレでも甘くなります。
暗所ではオートフォーカスが迷うため、マニュアルで合わせるのが基本です。
01
まずは:明るい星でピントを出す
- 1フォーカスをマニュアルに切り替える
- 2画面上で明るい星や惑星を探す
- 3ライブビューを最大倍率に拡大する
- 4星がいちばん小さく鋭い点になるようゆっくりフォーカスを回す
- 5合ったらフォーカスリングが動かないよう固定する
- 月があれば、クレーターの輪郭が最もくっきりする位置が合焦点
- 拡大表示にすると、わずかなズレが分かりやすい
- オート任せにせず、必ず自分の目で確認する
02もっと詳しく:バーティノフマスクと精密合焦
- バーティノフマスク
- レンズや鏡筒の前に付ける、角度の異なる3組のスリットが入った板。明るい星に向けると光が回折し、X字の光条と、その中央を貫く1本の光条(計3本のスパイク)が現れる合焦補助具。
バーティノフマスクを使うと、合焦の判断を見た目の鋭さではなく「中央の光条がX字の中心にあるかどうか」で行えます。
判断基準が明確なため、再現性が高く精密です。
- 1明るい星にカメラを向け、マスクを装着する
- 2ライブビューを拡大すると、X字の光条と中央を横切る光条が見える
- 3中央の光条がX字のちょうど真ん中を通る位置がピント。ピンボケだと中央線がX字の中心から左右どちらかにずれる
- 4ピントを動かさないようにマスクだけを外して撮影する
- 気温の変化で鏡筒が伸縮し、夜の途中でピントがずれることがある
- 対象を変えたときや長時間後は、再度ピントを確認する
- 電動フォーカサーがあれば微調整が安定する
温度変化への対処の目安
気温が5度下がるとピント位置はわずかに移動します。1〜2時間ごと、または気温が大きく動いたら必ず再合焦するのが安全です。