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撮影のコツ

追尾と赤道儀:固定撮影の限界

なぜ星が流れるのか、追尾で何が変わるのかを理解する。

更新: 2026-06-20

地球は自転しているため、固定したカメラでは星が少しずつ動いて見えます。

露光が長くなるほど、星は点ではなく線として写ります。これを止めるのが「追尾」です。

固定撮影と追尾撮影の違い

固定撮影

  • 三脚にカメラを固定するだけ
  • 設置が早く手軽
  • 露光を伸ばすと星が線状に流れる
  • 月・惑星・星景・短時間の星空向き

追尾撮影

  • 赤道儀が星の動きを追いかける
  • 極軸合わせと設置に手間がかかる
  • 長時間露光でも星が点像のまま
  • 暗い星雲・銀河の長時間積算向き
赤道儀
地球の自転軸に合わせて回転し、星の動きを追いかける架台。星を点像のまま長時間露光できる。
固定撮影
三脚などにカメラを固定して撮る方法。手軽だが、露光を伸ばすと星が流れる限界がある。
初心者向けまずは:固定撮影でできること・できないこと

追尾装置がなくても、工夫すれば星景や明るい対象はきれいに撮れます。

まずは固定撮影の得意・不得意を知りましょう。

撮影方法得意不得意
固定撮影月・惑星・星景・短時間の星空暗い星雲や銀河の長時間露光
追尾撮影暗い対象の長時間露光・点像維持手軽さ(設置と極軸合わせが必要)
  • 広角レンズなら、短い露光でも星を点に保ちやすい
  • 星が流れる前に複数枚撮って重ねると、画質を上げられる
  • まずは固定で経験を積み、物足りなくなったら追尾を検討する
星が流れて写ってしまったら、露光を短く、焦点距離を広く、または ISO を上げて露光を縮めると点に近づきます。
上級者向けもっと詳しく:極軸合わせとガイドの考え方
極軸合わせ
赤道儀の回転軸を地球の自転軸(天の極)に正確に向ける作業。これがずれると、追尾していても星が少しずつ流れる。

極軸の精度が追尾の質を決めます。北天では北極星を基準に合わせるのが一般的です。

焦点距離が長いほど、より高い精度が求められます。

オートガイド
ガイド用の星を別カメラで監視し、追尾のわずかなズレを自動補正する仕組み。長焦点・長時間露光で効果が大きい。
  • 短焦点・短時間なら極軸合わせだけでも点像を維持しやすい
  • 長焦点・長時間ではオートガイドの導入で歩留まりが上がる
  • ポータブル赤道儀は手軽だが、搭載重量と焦点距離に上限がある

焦点距離と必要精度の目安

焦点距離が概ね100mm以下なら極軸合わせのみでも数十秒の露光は実用的です。300mmを超える長焦点で1分以上を狙うなら、オートガイドの導入を検討する段階です。

極軸合わせが不十分なまま露光を伸ばすと、追尾していても星が流れます。露光を伸ばす前に、短い露光で流れがないか必ず確認します。

関連

架台の選び方は「機材ライブラリ」の架台・赤道儀、ガイドの詳細はオートガイドの記事を参照してください。極軸合わせの実際の手順は「極軸合わせの実際」の記事で詳しく解説しています。

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