架台と赤道儀を知る
経緯台と赤道儀の違い、追尾と極軸合わせの基礎を理解する。
- 初心者向け
- 約2分
架台はカメラや鏡筒を支える土台です。天体写真では、星の動きに合わせて追いかけられるかどうかで、撮れる写真が大きく変わります。
- 架台(マウント)
- カメラや鏡筒を載せて支える機構。天体写真では追尾できる赤道儀が要になることが多い。
01
まずは:経緯台と赤道儀の違い
架台には大きく2種類あります。星を点のまま長く写したいなら、赤道儀が向いています。
経緯台
- 上下・左右の2軸で動く
- セットが簡単で手軽
- 長時間露出では像が回転(フィールドローテーション)しやすい
- 眼視・月・惑星・短い露出向き
赤道儀
- 地球の自転に合わせ1軸で追尾
- 極軸合わせが必要
- 長時間でも星を点に保ちやすい
- 星雲・星団の長時間露出向き
| 種類 | 動き方 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 経緯台 | 上下・左右に動く | 眼視・月や惑星の短い露出・手軽さ重視 |
| 赤道儀 | 地球の自転に合わせて1軸で追尾 | 星雲・星団の長時間露出・点像維持 |
- 追尾
- 地球の自転で動く星に架台を合わせて動かし、星を点のまま写し続けること。
02もっと詳しく:極軸合わせと追尾精度
赤道儀は1本の回転軸(極軸)を地球の自転軸に合わせることで、星を1軸の回転だけで追えます。この精度が写りを左右します。
- 極軸合わせ(ポーラーアライメント)
- 赤道儀の回転軸を天の極(北半球では北極星付近)に正確に向ける作業。
- 極軸がずれると、長時間露出で星が流れたり画角が回転(フィールドローテーション)する
- 焦点距離が長いほど、わずかなずれが流れとして目立つ。目安として焦点距離が2倍になれば、許容できる極軸誤差はおおむね半分になる
- ピリオディックモーション(ウォームギアの周期誤差。1周期は数分程度)も長時間露出では星の流れとして現れる
次の一歩
極軸を合わせても残る微小なずれを自動で補正したいなら、オートガイドを検討します。詳しくは「オートガイドを使う」を参照。