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機材ライブラリ

鏡筒の種類を知る(屈折・反射・カタディオプトリック)

屈折・反射・複合(カタディオプトリック)の構造と、向いている被写体を理解する。

更新: 2026-06-20

鏡筒は光を集めて像を結ぶ光学系です。レンズで集めるか鏡で集めるかで構造が分かれ、向く被写体と扱いやすさが変わります。

鏡筒(光学系)
光を集めて像を結ぶ筒。集光の方式で屈折・反射・複合に大別される。
口径
対物レンズや主鏡の有効径。大きいほど多くの光を集め、暗い対象や細部に強い。
初心者向けまずは:3つの方式の違い

鏡筒は集光の仕組みで大きく3方式に分かれます。最初は扱いやすい屈折が無難です。

方式集光特徴・向く被写体
屈折式レンズメンテが楽で像が安定。星雲・星団の広めの画角に向く
反射式(ニュートン等)同じ口径で安価。暗い対象に強いが光軸調整が要る
複合式(カタディオプトリック)レンズ+鏡長い焦点距離を短い筒に収める。月・惑星・系外銀河に向く
焦点距離
光が一点に集まるまでの距離。長いほど拡大率が上がり、写る範囲(画角)は狭くなる。
最初は光軸調整の要らない屈折式が扱いやすく、星雲・星団の入門に向きます。月や惑星を大きく撮りたくなったら、長焦点の反射や複合を検討します。
上級者向けもっと詳しく:F値・収差・色収差

鏡筒選びでは、明るさを表すF値と、像の乱れである収差の扱いが効いてきます。

屈折式 vs 反射式

屈折式

  • 鏡筒が密閉され筒内気流が起きにくい
  • 光軸が狂いにくくメンテが楽
  • 色収差が出やすい(アポクロマートで抑制)
  • 同口径だと高価になりやすい

反射式(ニュートン)

  • 鏡なので原理的に色収差がない
  • 同口径で安価・大口径化しやすい
  • 光軸調整(コリメーション)が要る
  • 斜鏡による回折で明るい星に光条が出る
F値(口径比)
焦点距離 ÷ 口径。小さいほど明るく、淡い対象を短時間で写しやすい。F4はF8の約4倍明るい。
  • F値が小さい(明るい)鏡筒は淡部を短時間で写せるが、周辺像の補正がシビアでフラットナーやコマコレクターが要ることが多い
  • 色収差は屈折式で出やすく、低分散ガラスを使ったアポクロマート(APO)で大きく抑えられる
  • 反射式は鏡なので色収差は原理的に無いが、放物面鏡では周辺にコマ収差が出るためコマコレクターで補正する
  • 複合式は焦点距離が長くF値が大きい(暗い)ものが多く、淡い星雲より月・惑星・小さく明るい系外銀河に向く
アポクロマート(APO)
3色の波長の焦点を高度にそろえ、色のにじみ(色収差)を抑えた屈折光学系。
鏡筒は単体で決めず、カメラのセンサーサイズ・架台の搭載重量・撮りたい対象の画角とセットで選ぶと失敗しません。
口径の大きい鏡筒ほど重く長くなり、必要な架台も大きくなります。架台の許容を超える鏡筒は追尾が乱れるため、鏡筒と架台のバランスを先に考えましょう。

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