キャリブレーション(ダーク・フラット・バイアス)
機材由来のムラや固定ノイズを補正フレームで取り除き、土台をきれいにする。
- 初心者向け
- 約2分
キャリブレーションは、対象以外の「機材のクセ」を取り除く下処理です。カメラやレンズが必ず生む欠点を、専用の補正フレームで打ち消します。
補正フレームの役割
ライトフレーム(本番)には、対象の光に加えて熱ノイズや周辺減光が混ざります。ダーク・フラット・バイアスはこの混入分だけを測って差し引きます。
ライトフレームダーク減算フラット除算補正済みライト
01
まずは:3種類の補正フレーム
代表的な補正フレームは3つです。最初はダークとフラットの2つを覚えれば十分です。
- ダークフレーム
- レンズにキャップをして、本番と同じ露出・ISO・温度で撮る真っ暗な画像。熱由来のノイズや欠陥画素を記録する。
- フラットフレーム
- 本番と同じ光学系(鏡筒・レンズ・ピント位置)のまま、均一な明るい面を写した画像。周辺減光やセンサー上のゴミ(影)を記録する。
- バイアスフレーム
- 最短シャッターで撮る画像。露出に関係なく出る読み出しノイズの下地を記録する。
02もっと詳しく:撮り方と適用
| 種類 | 撮影条件 | 枚数の目安 |
|---|---|---|
| ダーク | ライトと同じ露出・ISO・温度/光を完全遮断 | 10〜30枚 |
| フラット | 均一な光源を撮影/ISOは合わせ露出はヒストグラム中央 | 10〜30枚 |
| バイアス/フラットダーク | 最短露出(バイアス)またはフラットと同条件の暗黒 | 20〜50枚 |
各補正フレームも複数枚を重ねて「マスター(マスターダーク等)」を作り、ノイズの少ない基準にしてから適用します。補正フレーム自体のノイズをライトに持ち込まないためです。
フラットの露出は、ヒストグラムのピークが最大値の3〜5割(センサーのおよそ中央)に来るよう合わせます。明るすぎて白飛びすると減光が正しく測れず、暗すぎるとノイズが増えます。
適用順のイメージ
- 1ライトからダークを差し引く(熱ノイズ・欠陥画素を除去)
- 2フラットで割る(周辺減光・ゴミの影を平坦化)
- 3結果を位置合わせしてスタックする