現像・ストレッチ・カラーバランス
重ねた暗い1枚を引き伸ばして対象を浮かび上がらせ、自然な色に整える仕上げ。
- 初心者向け
- 約2分
スタック直後の画像はとても暗く、対象がほとんど見えません。ここから明るさを引き伸ばし、色を整える工程を「ストレッチ」「現像」と呼びます。
- 現像
- 暗いスタック画像を引き伸ばし、色やコントラストを整えて完成形に仕上げる一連の作業。
- ストレッチ
- 暗い階調を選んで引き伸ばし、淡い対象を見えるようにするトーン操作。天体写真の仕上げの中心。
01
まずは:暗い画像を持ち上げる
スタックした画像は「暗いけれど情報は詰まっている」状態です。明るさカーブを調整して中身を引き出します。
- 1ヒストグラム(明るさの分布)を表示する
- 2暗い側に固まった山を右へ引き伸ばす
- 3対象が見えてきたら、背景が黒く沈みすぎない位置で止める
- 4全体の色かぶりを整えて完成にする
02もっと詳しく:リニアからノンリニアへ
ストレッチ前のデータは明るさが直線的(リニア)です。引き伸ばし後はノンリニアになり、各処理の効き方が変わります。
リニア段階(ストレッチ前)
- 勾配除去(光害グラデーション)
- カラーキャリブレーション(色補正)
- デコンボリューション(星像のシャープ化)
- ここで土台を完璧に整える
ノンリニア段階(ストレッチ後)
- 彩度・コントラストの強調
- 局所コントラスト・対象の引き締め
- 最終的なノイズ仕上げ
- 見栄えを追い込む
- リニア段階:色補正(カラーキャリブレーション)、勾配除去(光害グラデーション)、デコンボリューションが効きやすい
- ノンリニア段階:彩度、コントラスト、局所的な強調、最終的なノイズ仕上げを行う
カラーバランスの考え方
- 背景の夜空をニュートラル(無彩色のグレー)に合わせるのが基準
- 星の色は本来さまざま(青白い星〜赤い星)なので、星色を不自然に揃えすぎない
- 光害カットフィルター使用時は強い色かぶりが出るので、背景中和を丁寧に行う
- 勾配除去(グラデーション補正)
- 光害や月明かりで生じる背景の明るさの偏りを平坦化する処理。これをしないと色合わせがずれる。